雛人形のサイズ選び|置き場所と収納から考える
雛人形を選ぶとき、「どのくらいのサイズがよいのだろう」と迷う方は少なくありません。
大きく華やかな雛人形、手のひらにのるほどコンパクトな雛人形。そのどちらにも、それぞれの魅力があります。
大切なのは、大きさだけで良し悪しを決めるのではなく、ご家庭で毎年無理なく飾り、片付け、保管できるサイズを選ぶことです。
雛人形のサイズ選びでは、人形そのものの大きさだけでなく、飾り台や屏風、お道具を含む「飾るサイズ」を確認しましょう。飾りたい場所の横幅・奥行き・高さを測り、生活動線のための余白と、収納箱を置く場所まで考えると選びやすくなります。
この記事では、初めて雛人形を選ぶご家族や祖父母の方に向けて、採寸の方法、設置場所の注意点、収納サイズの考え方、将来の住まいを見据えた選び方まで、分かりやすくご紹介します。
雛人形のサイズ選びは「飾る場所」と「収納場所」から考える
「一般的な雛人形のサイズは、どのくらいですか」と尋ねられることがあります。
しかし、雛人形には親王飾り、段飾り、平飾り、収納飾りなど、さまざまな形式があります。同じくらいの大きさの人形でも、屏風や飾り台との組み合わせによって、飾るために必要な場所は変わります。
そのため、すべての家庭に共通する「正解のサイズ」はありません。
最初に考えたいのは、次の2点です。
- 毎年どこに飾るか
- 飾っていない期間、どこに収納するか
この二つを先に決めることで、ご家庭に合うサイズの範囲が見えてきます。
大きさや華やかさを重視する選び方も、飾りやすさや収納しやすさを重視する選び方も、どちらも間違いではありません。
ご家族が毎年心地よく飾り続けられるかを基準に考えてみましょう。
最初に知りたい3つのサイズ
雛人形の商品ページには、さまざまな寸法が記載されています。
サイズを比較するときは、次の3つを分けて考えることが大切です。
1.人形そのもののサイズ
男雛・女雛など、人形本体の大きさです。
人形単体の横幅や高さは、見た目の存在感や扱いやすさを比べる際の参考になります。
ただし、人形単体が棚に収まるからといって、飾り全体も同じ場所に置けるとは限りません。
2.飾るサイズ
人形に加えて、飾り台、屏風、雪洞、花飾り、前飾りなどを並べた、完成時の寸法です。
実際に自宅へ設置できるかを判断するときは、飾るサイズを中心に確認します。
特に重要なのが、飾るために必要な横幅、つまり「間口」です。
3.収納サイズ
雛人形を片付けた状態での、外箱の横幅・奥行き・高さです。
あわせて、箱が全部でいくつあるかも確認します。
飾るサイズがコンパクトでも、屏風や飾り台が別の箱に収められている場合があります。反対に、飾り台の内部へ人形やお道具をまとめて収納できる商品もあります。
3つのサイズの違い
| 確認するサイズ | 何を測った寸法か | 確認する目的 |
|---|---|---|
| 人形のサイズ | 男雛・女雛などの本体 | 人形の存在感や扱いやすさを比べる |
| 飾るサイズ | 台、屏風、お道具を含む完成時 | 自宅の予定場所へ設置できるか判断する |
| 収納サイズ | 外箱の寸法と箱数 | 押し入れやクローゼットで保管できるか判断する |
雛人形を選ぶ際は、どれか一つではなく、3つを合わせて確認しましょう。
飾りたい場所を採寸する3つの手順
「棚の上に置けそう」と目測だけで判断すると、奥行きが足りなかったり、屏風の上部が棚板に当たったりすることがあります。
候補となる場所を決めたら、横幅・奥行き・高さを実際に測りましょう。
手順1.横幅を測る
最初に、飾りたい棚やチェストの横幅を測ります。
このとき、利用できる幅いっぱいの雛人形を選ぶのではなく、左右へ少し余白を設けることをおすすめします。
余白があると、次のような場面で扱いやすくなります。
- 飾り台や屏風の位置を整える
- 雪洞や花飾りへ手を伸ばす
- 人形の周りを掃除する
- 飾り付けや片付けの際に両手を動かす
飾る場所の横幅と商品の横幅が同じ場合、数字上は収まっても、実際の作業がしにくい可能性があります。
手順2.奥行きを測る
横幅と同じくらい大切なのが奥行きです。
雛人形の正面写真だけを見ていると、奥行きは分かりにくいことがあります。
次の点を確認してください。
- 飾り台が棚からはみ出さないか
- 屏風を開くための奥行きがあるか
- 人形の前にお道具を置けるか
- 背面が壁やカーテンに強く触れないか
- 掃除や位置調整のために手を入れられるか
棚の天板は、上から見たときに手前や奥が狭くなっている場合もあります。最も狭い部分も測っておくと安心です。
手順3.高さを測る
最後に、設置できる高さを測ります。
人形本体だけでなく、屏風や雪洞を含めた完成時の高さを確認してください。
棚の中へ飾る場合は、次の点にも注意します。
- 屏風の上部が棚板に当たらないか
- 雪洞などを上から持って入れられるか
- 男雛・女雛を両手で安全に置けるか
- 完成後に人形の顔が見やすいか
商品寸法と設置場所の高さがほぼ同じでは、飾り付けが難しくなる場合があります。上部にも作業できる余裕を残しましょう。
雛人形を置く場所は生活動線まで確認する
雛人形が置ける広さであっても、暮らしの妨げになったり、ぶつかりやすかったりする場所は、安心して飾り続けにくいものです。
採寸とあわせて、家族の生活動線も確認しましょう。
人や荷物が頻繁に通らないか
廊下や出入口の近くでは、人の体や荷物が飾りへ触れる可能性があります。
買い物袋、通園バッグ、掃除道具など、普段どのような物を持って通るかも想像してみてください。
扉や引き出しを開閉できるか
チェストや収納棚の上へ飾る場合は、雛人形を置いた状態でも扉や引き出しを使えるか確認します。
扉を開けたときに飾り台へ当たらないか、引き出しの振動で人形やお道具が動かないかも確認しましょう。
子どもやペットが安全に過ごせるか
小さなお子様やペットがいるご家庭では、手や足が当たりやすい場所を避けます。
ただし、雛人形を遠くから見るだけのものにする必要はありません。ご家族が見守れる環境で、お子様が成長に合わせて人形に触れられることも大切です。
横手人形では、お子様が自分のお守りであるひな人形に親しみ、やがて自分の手で飾る姿を思い描いています。
日光・風・湿気の影響はないか
設置場所では、次の環境も確認してください。
- 長時間、直射日光が当たらない
- エアコンや暖房の風が直接当たらない
- 加湿器の蒸気が届かない
- 窓の結露や湿気の影響を受けにくい
雛人形には、布、紙、木などが使われている場合があります。室内環境が比較的安定した場所を選ぶと安心です。
設置場所のチェックリスト
- 横幅・奥行き・高さを測った
- 左右と前後に作業用の余白がある
- 飾り台が棚からはみ出さない
- 人や荷物がぶつかりにくい
- 扉や引き出しの開閉を妨げない
- 直射日光が長時間当たらない
- 空調の風が直接当たらない
- 湿気や結露の影響を受けにくい
- 家族が安全に飾り付けと片付けをできる
雛人形のサイズは「人形」と「飾り全体」を分けて考える
横手人形では、人形そのものの大きさをSS・S・Mの独自表記でご案内しています。
| 人形のサイズ | 人形単体の大きさ |
|---|---|
| SSサイズ | 横幅約14.5cm×高さ約10cm |
| Sサイズ | 横幅約16.8cm×高さ約11.5cm |
| Mサイズ | 横幅約21cm×高さ約14cm |
※一つひとつ手作りしているため、人形の寸法には多少の個体差があります。
※上記は人形単体(女雛の場合)の寸法です。飾り台や屏風を含む「飾るサイズ」ではありません。
SS・S・Mは、人形の大きさを比較するための表記です。同じサイズの人形でも、組み合わせる飾り台や屏風によって、飾るために必要な横幅・奥行き・高さは変わります。
例えば、人形がコンパクトでも、幅のある屏風や花飾りを組み合わせれば、飾り全体の間口は広くなります。
反対に、人形に存在感があっても、シンプルな台や屏風と組み合わせることで、限られた場所に飾りやすい場合があります。
そのため、「SSサイズなら置ける」「Mサイズでは大きすぎる」と、人形サイズだけで判断しないことが大切です。
SSサイズの特徴や、小さくても本格的な人形を選ぶポイントは、手のひらサイズの雛人形|小さくても本格的な選び方と飾り方で詳しくご紹介しています。
横手人形では「飾るサイズ(横幅)」から探せます
雛人形を探すとき、人形そのもののサイズだけでは、予定している場所へ置けるか判断できません。
そこで横手人形オンラインショップでは、人形のサイズに加えて、**飾るために必要な横幅(間口)**で商品を探せるようにしています。
現在のひな人形一覧では、次の「飾るサイズ(横幅)」から絞り込めます。
- ~40cm
- 41~55cm
- 56~70cm
飾る横幅から探す手順
- 飾りたい場所の横幅を測る
- 飾り付けや掃除に必要な余白を考える
- 商品一覧で「飾るサイズ(横幅)」を選ぶ
- 候補商品の奥行きと高さを確認する
- 収納方法についても確認する
例えば、棚の横幅が45cmあっても、45cmちょうどの飾りを置くと、位置を整えるための余白がなくなる場合があります。
実際に使用できる幅を考えたうえで、無理なく収まる商品を比較しましょう。
サイズから横手人形のひな人形を探すと、人形の大きさや飾り方を見比べられます。
横幅による絞り込みを使いたい方は、横手人形のひな人形一覧をご覧ください。
平飾りと収納飾りは、飾るときとしまうときの両方で比べる
雛人形の飾り方には、台の上に人形を並べる平飾りや、収納箱を飾り台として使用する収納飾りなどがあります。
どちらが省スペースになるかは、商品構成やご家庭の収納場所によって異なります。
平飾り
平飾りは、比較的低い飾り台や敷物の上に男雛・女雛を並べる形式です。
飾ったときにすっきり見えるものがありますが、人形、台、屏風、お道具などが別々の箱に収められている場合もあります。
収納飾り
収納飾りは、箱型の飾り台の中へ、人形やお道具を収められる形式です。
収納をまとめやすい一方、飾り台そのものに高さや重さがある場合があります。また、すべての付属品が一つの箱へ収まるとは限りません。
平飾りと収納飾りの比較
| 比較項目 | 平飾り | 収納飾り |
|---|---|---|
| 飾ったとき | 比較的低く、すっきり見えるものがある | 収納箱を台にするため、高さが出る場合がある |
| 片付けたとき | 複数の箱に分かれる場合がある | 人形やお道具を台の中へ収められる商品がある |
| 確認したい点 | 箱数と、それぞれの箱の寸法 | 何が箱に収まるか、箱の外寸と扱いやすさ |
| 選ぶ視点 | 飾った姿や台の低さ | 収納方法のまとめやすさ |
「収納飾りだから収納場所を取らない」と一律に考えず、商品ごとの収納方法を確認しましょう。
収納場所は箱の幅・奥行き・高さ・数で考える
雛人形は、飾っている期間よりも箱の中で保管している期間のほうが長いものです。
購入後に収納場所へ入らないということがないよう、飾る場所と一緒に保管場所も測っておきましょう。
収納箱について確認したいこと
- 外箱の横幅・奥行き・高さ
- 箱が全部でいくつあるか
- 飾り台に何を収納できるか
- 屏風やお道具が別箱になるか
- 箱をどの向きで保管するか
- 保管場所まで無理なく運べるか
- 毎年安全に出し入れできるか
箱が収納場所へ入っても、手前に荷物が多ければ、毎年取り出すことが負担になる場合があります。
なるべく出し入れしやすく、湿気や急な温度変化の影響を受けにくい場所を選びましょう。
高い場所へ収納するときの注意
押し入れやクローゼットの上段へ保管する場合は、箱を安全に持ち上げられるか確認します。
特に収納飾りは、飾り台と収納箱を兼ねるため、箱が大きくなったり、内容物を入れた状態で重くなったりする場合があります。
「収納場所に入るか」だけでなく、「毎年安全に出し入れできるか」まで考えてください。
収納箱の寸法や箱数についてご質問がある場合は、LINEで横手人形に相談することもできます。気になる商品の名前やURL、収納予定の場所の寸法をお知らせいただくと、ご相談がスムーズです。
将来の住まいも考えて雛人形のサイズを選ぶ
雛人形は、お子様の成長を願いながら、長く飾っていくものです。
購入時の住まいだけでなく、将来、引っ越しや部屋の使い方が変わる可能性も考えてみましょう。
もちろん、何年も先の住まいを正確に予測することはできません。そのため、将来を考えすぎて、気に入った人形を諦める必要はありません。
次のような視点を持っておくと、暮らしが変化しても飾り続けやすくなります。
- リビング以外にも飾れる大きさか
- 棚やチェストの上にも置けるか
- 別の部屋へ運びやすいか
- 箱の数や大きさが負担にならないか
- 将来、お子様自身が扱いやすいか
飾る場所を一か所に限定せず、いくつか候補を考えておくのも一つの方法です。
孫へ贈るときは、飾るご家庭と一緒にサイズを決める
祖父母から初節句の雛人形を贈る場合、大きく華やかなものを贈りたいという気持ちがある一方、実際に飾るご家庭では、コンパクトな雛人形を希望することもあります。
どちらの考え方も、お子様を大切に思う気持ちから生まれるものです。
サイズを決める前に、次の点をご家族で確認しましょう。
- どこに飾る予定か
- 飾る場所の横幅・奥行き・高さ
- どこに収納するか
- 平飾りと収納飾りのどちらを希望するか
- 毎年、主に誰が飾るか
- 親世代が重視していること
- 祖父母が込めたい願い
- 将来の転居や部屋の使い方
写真だけでは大きさを判断しにくいため、飾る場所の寸法を共有しながら一緒に商品を見ると、認識の違いを減らしやすくなります。
雛人形のサイズ選びチェックリスト
候補の商品が見つかったら、購入を決める前に次の項目を確認してください。
飾る場所
- 横幅・奥行き・高さを実際に測った
- 飾り台や屏風を含む完成寸法を確認した
- 左右、前後、上部に余白がある
- 人や荷物がぶつかりにくい
- 扉や引き出しの開閉を妨げない
- 直射日光、空調の風、湿気を避けられる
収納場所
- 外箱を保管する場所を決めた
- 箱の寸法と数について確認した
- 箱を安全に出し入れできる
- 保管場所まで無理なく運べる
- 毎年取り出す負担が大きすぎない
人形とご家族との相性
- 人形の表情や衣装を気に入っている
- 部屋に飾った姿を想像できる
- 家族の希望する飾り方に合っている
- 成長したお子様が扱う姿を想像できる
- 毎年飾り続けたいと思える
すべての条件を完璧に満たす必要はありません。ご家族が何を大切にしたいか、優先順位を話し合ってみてください。
まとめ|雛人形のサイズ選びは、飾る幅と収納まで確認する
雛人形のサイズ選びでは、人形単体の大きさだけでなく、飾り台や屏風、お道具を含む「飾るサイズ」を確認することが大切です。
選ぶ前に、次の点を確認しましょう。
- 飾る場所の横幅・奥行き・高さを測る
- 飾り付けや掃除に必要な余白を設ける
- 人や荷物が通る生活動線を確認する
- 直射日光、空調の風、湿気を避けられる場所を選ぶ
- 収納箱の寸法と箱数について確認する
- 毎年安全に出し入れできるか考える
- 平飾りと収納飾りを、飾る時としまう時の両方で比べる
- 将来の住まいや、お子様が成長した姿も想像する
- 贈る側だけでなく、実際に飾るご家庭と相談する
大きな雛人形がふさわしいご家庭もあれば、コンパクトな雛人形が暮らしになじむご家庭もあります。
大切なのは、大きさだけで価値を決めることではありません。ご家族がお子様の成長を願いながら、毎年心地よく飾り続けられる一飾りを選ぶことです。
飾る場所の採寸が済んだ方は、サイズから横手人形のひな人形を探すから、暮らしに合う候補をゆっくり比較してみてください。
実際の大きさを店頭で確かめたい方は、各店舗の案内もご覧いただけます。
よくあるご質問
雛人形はどのくらいのサイズを選べばよいですか?
すべてのご家庭に共通する正解のサイズはありません。飾る場所の横幅・奥行き・高さと、収納場所を測り、毎年無理なく出し入れできる大きさを選びましょう。
人形のサイズと飾るサイズは何が違いますか?
人形のサイズは、男雛・女雛など本体の大きさです。飾るサイズは、飾り台、屏風、雪洞、お道具などを含む完成時の寸法です。設置できるかを判断するときは、飾るサイズを確認してください。
飾る場所は横幅だけ測ればよいですか?
横幅だけでなく、奥行きと高さも測ってください。屏風を開く場所、人形やお道具を置く場所、飾り付けの際に手を動かす余白も必要です。
収納飾りを選べば、収納場所は小さくて済みますか?
収納飾りは、飾り台の中へ人形やお道具を収められる商品があります。ただし、すべての付属品が一つに収まるとは限らず、収納箱自体に高さや重さがある場合もあるため、商品ごとの収納方法を確認しましょう。
孫へ贈る雛人形のサイズは、誰が決めるとよいですか?
実際に雛人形を飾り、保管するご家庭と一緒に決めることをおすすめします。祖父母の贈りたい気持ちと、親世代の住環境や希望を共有しながら選びましょう。