ひな人形は母から娘へ受け継いでもいい?「一人に一つ」と言われる理由を専門店が解説

ひな人形は母から娘へ受け継いでもいい?「一人に一つ」と言われる理由を専門店が解説

「私が子どもの頃に飾っていた雛人形を、娘にも受け継いでもいいのでしょうか?」

これは、横手人形で毎年数多くいただくご相談の一つです。

お母様が幼い頃、ご家族が「健やかに育ってほしい」と願いを込めて贈ってくれた雛人形。

その大切なお雛様を、今度は娘さんにも飾ってほしいと思うのは、ごく自然な気持ちではないでしょうか。

一方で、

「雛人形は一人に一つと聞いたことがある。」

「親の雛人形を娘が使ってもいいの?」

「新しくひな人形を買った方がいいの?」

と迷われる方も少なくありません。

結論からお伝えすると、お母様の雛人形を娘さんへ受け継ぐことは、決して間違いではありません。

ただし、雛人形には昔から「その子の健やかな成長と幸せを願うお守り」という意味があります。

だからこそ横手人形では、

「受け継ぐこと」も大切にしながら、「お嬢様自身のひな人形」という考え方も大切にしていただきたい。

そう考えています。

この記事では、「一人に一つ」と言われる理由と、親子二代でひな人形を楽しむための考え方をご紹介します。


「一人に一つ」と言われるのは、なぜなのでしょうか

「雛人形は一人に一つ。」

この言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

この言葉だけを聞くと、

「親のお雛様を使ってはいけない。」

という意味に受け取ってしまう方もいらっしゃいます。

しかし、本来の意味は少し違います。

雛人形は、古くからお子様の健やかな成長を願い、災いや厄を引き受けるお守りとして飾られてきました。

つまり、

「一人に一つ」

という考え方は、

「その子の幸せを願う気持ちを込めて贈ることが大切」

という意味なのです。

「受け継いではいけない」という決まりではありません。

まずは、このことを知っていただきたいと思います。


お母様のお雛様は、お母様だけのお守りです

お母様のお雛様は、お母様が生まれたとき、ご家族が願いを込めて贈ってくれた大切なお守りです。

「元気に育ってほしい。」

「幸せな人生を歩んでほしい。」

そんな願いとともに、お母様の成長を何十年も見守ってきた存在です。

だからこそ、お母様のお雛様には、ご家族との思い出や愛情がたくさん詰まっています。

私たちは、その価値を決して否定するものではありません。

むしろ、その想いはこれからも大切に受け継いでいただきたいと考えています。


「受け継ぐこと」と「お嬢様のお守りを持つこと」は両立できます

ここで、多くの方が悩まれます。

「では、新しいひな人形を買わなければならないのでしょうか?」

私たちの答えは、

「どちらか一方ではありません。」

です。

お母様のお雛様は、お母様の人生を見守ってきた大切なお守り。

そして、お嬢様には、お嬢様の幸せを願う新しいお守りがあってもよい。

この二つは、決して対立する考え方ではありません。

「受け継ぐこと」と「新しく迎えること」。

どちらも、ご家族の愛情から生まれる、とても素敵な選択です。


小さいうちは、お母様のお雛様を親子で一緒に飾ってください

お嬢様が小さいうちは、ぜひお母様のお雛様を一緒に飾ってみてください。

「これはママが小さい頃のお雛様なんだよ。」

そんな会話をしながら飾る時間は、お子様にとっても特別な思い出になります。

日本の伝統文化を知る時間でもあり、

ご家族の歴史を知る時間でもあります。

お母様が大切にしてきたものを、一緒に大切にする。

その経験は、お嬢様の心にも温かく残っていくはずです。


3歳くらいになったら、お嬢様にも聞いてみてください

私たちがおすすめしているのは、お嬢様が3歳くらいになったら、こんな質問をしてみることです。

「どんなお雛様が好き?」

3歳頃になると、

「かわいい。」

「この色が好き。」

「このお顔が好き。」

そんな自分の好みを少しずつ言葉で表現できるようになります。

もちろん、その時点で新しいひな人形を購入しなければならないという意味ではありません。

大切なのは、

お嬢様自身の気持ちを聞いてあげること。

その経験が、

「これは私のお雛様。」

という愛着につながっていきます。


自分で選んだひな人形は、一生の宝物になります

人は、自分で選んだものほど愛着が湧きます。

ひな人形も同じです。

自分で選び、

毎年飾り、

少しずつ思い出を重ねていく。

その時間の積み重ねが、「私のお雛様」という特別な存在にしてくれます。

横手人形では、

「10歳になったら自分で飾る」

という考え方を大切にしています。

小さい頃は、ご家族が飾る。

成長したら、一緒に飾る。

そして、いつか自分自身で飾る。

そうして初めて、ひな人形は本当の意味で「自分のお守り」になっていくのだと私たちは考えています。


親子二代のお雛様が並ぶ日は、ご家族の願いが並ぶ日です

いつか、お母様のお雛様と、お嬢様のお雛様が並ぶ日が来るかもしれません。

一つは、お母様が生まれた日に、ご家族が幸せを願って贈った雛人形。

もう一つは、お嬢様が生まれた日に、ご家族が未来への願いを込めて贈ったひな人形。

そこに並んでいるのは、二組の人形ではありません。

二世代にわたる、ご家族の愛情と願いです。

親が子を想う気持ちは、時代が変わっても変わりません。

だからこそ、親子二代のお雛様が並ぶ景色は、とても美しく、かけがえのないものになるのではないでしょうか。


「受け継ぐかどうか」ではなく、「誰の幸せを願うお守りか」を考えてみませんか

「母から娘へ雛人形を受け継いでもいいのでしょうか。」

この問いに、絶対的な正解はありません。

私たちが大切にしているのは、

「受け継ぐかどうか」ではなく、

「誰の幸せを願うお守りなのか」

ということです。

お母様のお雛様には、お母様への願いがあります。

お嬢様のひな人形には、お嬢様への願いがあります。

どちらにも、ご家族の深い愛情が込められています。

だからこそ、「昔からこうだから」と考えるのではなく、ご家族皆様で話し合い、お嬢様にとって一番幸せな選択をしていただければと思います。


まとめ|親子二代で受け継がれるのは、人形ではなく「願い」

ひな人形は、単なる季節の飾りではありません。

親から子へ。

そして、いつかその子が親になったときへ。

ご家族の「幸せになってほしい」という願いを受け継いでいく、大切なお守りです。

お母様のお雛様を大切に飾ることも素敵なことです。

お嬢様のために新しいひな人形を迎えることも、同じように素敵なことです。

どちらが正しい、間違っているということではありません。

大切なのは、

お嬢様の未来を想いながら選ぶこと。

その想いが込められたひな人形は、きっと何十年先も、ご家族の宝物として愛され続けることでしょう。

横手人形では、ご家族一人ひとりの想いに寄り添いながら、お嬢様にとって最適なひな人形選びをお手伝いしています。


よくあるご質問

Q. 雛人形は母から娘へ受け継いでもいいですか?

はい、受け継ぐこと自体は決して間違いではありません。ただし、雛人形には「その子の幸せを願うお守り」という意味があります。その意味を大切にしながら、ご家族に合った選択をすることをおすすめします。

 

Q. 「一人に一つ」と言われるのはなぜですか?

「一人に一つ」は、「他人のお雛様を使ってはいけない」という意味ではありません。それぞれのお子様の健やかな成長を願って贈るお守りだからこそ、一人に一つという考え方が受け継がれています。

 

Q. 新しいひな人形を迎えるなら、いつ頃がおすすめですか?

横手人形では、お嬢様が3歳くらいになり、自分の好みを少しずつ伝えられるようになった頃も一つのタイミングとしておすすめしています。「どんなお雛様が好き?」と聞きながら、ご家族で選ぶ時間も大切な思い出になります。

 

Q. お母様のお雛様はどうすればよいですか?

ぜひ大切に飾ってください。お母様のお雛様は、お母様の幸せを願って贈られた大切なお守りです。親子で一緒に飾ることで、ご家族の歴史や想いを次の世代へ伝えることができます。

ブログに戻る

Powered by Author Profile