人形の飾り付け・片づけ

節句人形はお子様の手で飾りましょう

ひな人形・五月人形を購入して飾る際、お客様は我が子を思い一生懸命に飾ります。
「このひな人形・五月人形は誰の物か?」と言えば、「可愛い我が子の物だ」と、すべてのお客様がそのように答えます。これは間違いではありません。
しかし「このお雛様を誰が飾るのか?」と言えば、ほとんどのお客様は「可愛い我が子の為に両親が飾るものだ」と考えております。しかし、これは実は間違っております。

しかし生まれたばかりのお子様に、ひな人形・五月人形を飾れと言っても不可能です。
そこで、我が子が成長して自分のひな人形・五月人形を飾れるようになるまで、両親が飾り付けを手伝うのが本来の節句の道理なのです。
お子様が自分で飾る事で、物を大切にする心や、ひな人形・五月人形を所有する喜びを、成長と共に感じて頂く事が大切だと横手人形は考えております。

生まれたばかりのお子様にも、お雛様や、鎧飾り・兜飾りを必ず触らせてあげるようにしてください。

そして、可愛い我が子が成長し、両親や祖父祖母に「お人形ありがとう」という言葉を口にした時、初節句のお祝いが終わるのでしょう。
もちろん、この感謝の気持ちを忘れることなく、最低でも成人するまで大切にひな人形・五月人形を飾ってもらう事が節句の意義であり、この国に古くから伝わる伝統ではないでしょうか。

衣装着ひな人形の飾り方

飾るタイミングとしては、2月3日の節分が過ぎてから、遅くとも3月3日の一週間前にはお飾り下さい。
「大切なもの(お内裏様とお雛様)を最後に」飾るようにしてください。幼いお子様にも、必ずお雛様には触らせてあげてください。ご自分で飾れるようになったらお子様が主体で飾ることができるように、ご両親やお爺様やお婆様がサポートしてあげてください。
手順は、まずお人形から出さずに、飾り台や部品から出して、順序よく飾って頂くと良いです。

衣装着ひな人形の片付け方

3月10日位を目安にしまって下さい。
飾るときとは逆で、「大切なものから」しまって頂くようにお願いします。我が子の身代わりであるお雛様が1年後、再び成長したお子様の前にキレイな姿でお会いできるように、お人形のお顔を守り頂くようにお願いします。
また、お人形はほこりを良く落としてから箱に入れて頂き、防虫剤も量にお気をつけながら入れてください。飾り台や道具には防虫剤は要りません。
お人形を保管する場所は、湿気の少ない乾燥した場所に保管してしまって下さい。

五月人形(鎧飾り・兜飾り)の飾り方

飾るタイミングとしては、春分の日を過ぎ、遅くとも5月5日の一週間前までにはお飾りください。
鎧飾りや兜飾りはお子様自身の「心をお守りする」ものなので、お子様が飾ることが理想ですが、小さいお子様には難しいと思いますので、その場合はご両親やお爺様・お婆様が飾ってあげてください。しかし、必ずお子様に触らせてあげるようお願いいたします。
手順は、まず飾り台や部品から出して、順序良く飾っていただくと良いです。
飾り方は動画でもご紹介しております。

五月人形(鎧飾り・兜飾り)の片付け方

5月中旬位を目安にしまって下さい。
「大切なものから」しまって頂くようにおねがいします。
鎧飾りや兜飾りは、ほこりを良く落としてから人形を箱に入れて下さい。
飾り台や道具には防虫剤は要りません。人形を保管する場所は、湿気の少ない乾燥した場所に保管して下さい。
片付けて頂く日も乾燥した晴れた日を選んでしまって下さい。