社長メッセージ

人形づくりは人間づくり

「伝わっていない事は、存在していないことと同様」こんな言葉に胸を突き刺される思いをしたのは数年前でした。
先代である父がこの世を去り三年前に社長となった私は、良い人形を作り、提供する事が最大の使命と思っていましたが、どこか心の中にもやもやしたものがありました。それが腑に落ちた瞬間でした。

お客様に何のために人形を飾っていただくのか、そしてその人形が引き合わせる家族愛とは何かを、横手人形は伝えなければならない。それこそが最大の使命だと気づいた瞬間でした。
「家族愛」といっても大きすぎて雲をつかむようですが、横手人形の家族愛は「人間づくり」です。
人形づくりは人間づくりと似ているところがある様に思います。しかし、モノをつくることと人間づくりの大きな違いは、モノは愛がなくともそれなりのモノは作れます。しかし、人間づくりは必ず「愛」が必要です。
そんな心構えをもって人形を提供することで横手人形が伝えたい「家族愛」がお客様に伝わるものだと確信しています。

商品(人形)に対する想い

私たち横手人形が扱う人形は一見すると「物」でございます。しかし、人形を愛着あるものにするのはお客様自身だと思います。長い月日をかけて愛着あるものになった時、はじめて「物」からかけがえのない「事柄」になるのだと思います。
長い間お客様と一緒に過ごす人形や鎧兜。横手人形はお客様の目線でご提供させて頂きます。

会社やスタッフに対する想い

職場は成長の場であると思っております。もちろん社員にとっては、大切な家族を守るために賃金を稼ぐわけですが、それだけではこれからの世の中を生きていく事は厳しいと感じております。

この人形製作、販売を通して、人間力を高めて家族を幸せにしてもらいたいと社員、スタッフには望んでおります。もちろん会社もその様な担いや経験の提供を常に考えています。

地域社会で人気者に社員にはなってもらいたいのです。

お客様に対する想い

「節供」という行事を行なうにあたって、どんな小さなことでもかまいませんので、気が付いて頂く事が一番だと感じております。例えば、周りの家族の皆様への感謝の気持ちなど。

この素晴らしい日本独自の文化で、一人でも多くの方に「家族愛」を再認識して頂ければ幸いです。

横手人形のこれから(未来)

地域に対して、積極的に「発信」することのできる企業を目指したいと思います。

人が集まり語り合えるスペースの提供や、癒しの時間を過ごすことのできる機会を創出する事が、これからの進む横手人形です。